上砥山と萬年寺

Posted 2018-7-26

湖南

滋賀に伝わる昔話『万年寺の御好し狸』の舞台になった地とお寺

栗東市に萬年寺(まんねんじ)というお寺があります。萬年寺は、奈良時代、和銅3年(710年)に金勝寺別院の栗大六坊の一つして建立された「小野寺」(廃寺)が前身。その後、兵乱で炎上し、ご本尊(観音菩薩)が小堂に安置されました。天和3年(1683年)、黄檗宗の僧、祐堂が来住し、石場山萬年寺と号し、彦根藩等の援助を受け再興しました。ご本尊、聖観世音菩薩立像は、聖徳太子が栗の木を彫ったと伝承されています。

 

文化財にも指定されている由緒ある萬年寺ですが、私がここを訪れた理由は、『万年寺の御好し狸』(まんねんじのおよしたぬき)という滋賀に伝わる昔話に出てくるお寺で、「まんが日本昔ばなし」でもTV放送されていたということで興味をもち、いろいろ調べているうちに見に行きたくなったからでした。

 

『万年寺の御好し狸』の話の内容は、下記で読むことができます。

【まんが日本昔ばなし データベース】
No.0832
まんねんじのおよしたぬき
万年寺の御好し狸
放送回:0524-A 放送日:1985年11月30日(昭和60年11月30日)
演出:フクハラ・ヒロカズ 文芸:沖島勲 美術:門屋達郎 作画:フクハラ・ヒロカズ
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=832&cid=34

【滋賀郷土民話集】
http://www.shigawoman.jp/k_minwa.html
http://www.shigawoman.jp/file/minwa.pdf

 

 

『万年寺の御好し狸』の昔話の舞台になったのは、上砥山(かみとやま)という地域です。近くに萬年寺がありますね。萬年寺の前に訪れた五百井神社も上砥山のすぐ傍にあるのがわかります。

 

萬年寺に到着。駐車場も完備されています。この日は晴天で、お墓参りに来られている方もおられました。

 

萬年寺の由緒を見ると、過去に炎上した経緯や観音菩薩を大切に守り続けてきたことがわかります。また、彦根藩が萬年寺の再興に一役担っていたということで、ぐっと距離が縮まったような気になりました。

 

 

朱色で縁取られた山門をくぐります。

 

山門の脇に立つ石柱には「不許葷酒入山門」の文字が、これは「酒飲みは寺に入るべからず」という意味だそうです。『万年寺の御好し狸』の昔話に出てくる酒好きの寅吉に世話を焼かされたからでしょうか・・・

 

本堂です。本堂の中には、聖徳太子が作ったというご本尊聖観世音菩薩立像が祀られています。

 

かわいいたぬきの置物が。寅吉を助けた御好し狸かな。

 

 

聖観世音菩薩の石像。

 

本堂の脇に祀られている水子地蔵。

 

観音様に見送られて萬年寺をあとにします。

 

萬年寺をあとにして、上砥山地区に向かいます。

 

 

下記は1947年(昭和22年)の上砥山地区の航空写真。現在の上砥山地区と比べると、かつてはこの辺りの大半が山だったことがわかります。今では、山の多くが宅地になっています。また、ゴルフ場開発で削り取られた山の姿が痛々しい・・・昔話で語られている上砥山の情景は、時代とともに姿を消していくのでしょうか。

 

 

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萬年寺
所在地:滋賀県栗東市小野297
アクセス:栗東ICから車で10分
駐車場:有
問合せ:TEL 077-552-0077
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FIND OUT管理人

滋賀県出身。大阪でインターネット広告やWEBマーケティングを扱う会社を経営。管理人自らが滋賀県の集落や廃村、地域に根差した神社・仏閣、戦争遺構などを現地調査を通じて紹介しています。

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